ゼネコン(総合建設業) D社様
リニア中央新幹線でも話題の大深度地下(2001年に施行された「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」による地下利用の新概念)の有効活用により、近年、大深度地下のシールドトンネル工事が多く計画をされていますが、国内には自然由来の重金属を含む岩石や土壌が広く分布しており、シールド掘削工事では環境基準を超えたヒ素(砒素)を含む汚泥が大量に発生する場合があります。
そのため外部搬出する際に汚染された汚泥や土砂は、行政より適切な処分が求められる場合があります。これまでは環境基準値以上の土壌についてはセメント材料にしたり、管理型処分場で埋め立てを行っていました。
しかし、コスト面と管理型処分場の逼迫を理由にヒ素(砒素)を除去する新しい技術開発が課題になっていました。また、環境面でも汚染された汚泥や土砂は浄化して有効活用することが求められています。
今回、水酸化鉄の高いヒ素吸着の特性に注目し、土壌浄化用鉄粉を使用し、マグネット応用選別機器の使用を検討されました。
そこで当社の永久磁石式ドラム型磁選機の回収能力を検証するために、ヒ素(砒素)の溶出量が環境基準値を超えるベントナイト(粘土のような物質でできている岩石)を使用して模擬泥水を作製しテストを実施しました。
泥水に土壌浄化用鉄粉を投入後、一定時間混合し沈殿した鉄粉の回収能力が高い点と、鉄粉除去後の泥水のヒ素量が環境基準値以下まで除去されることが確認されました。
シールド掘削工事などで発生する汚染泥に含まれているヒ素除去に永久磁石式ドラム型磁選機を利用することで、連続的に効率よく除去作業を行うコンパクトなシステムを構築できます。
汚泥に加えた98%以上の鉄粉の回収が可能で処理後のヒ素(砒素)は環境基準値以下まで除去することが可能になり、処理後の汚泥を安全に利用できます。
ゼネコン(総合建設業) D社様
建設業界では、首都圏の地下鉄や道路を整備するプロジェクトが本格化する中で、汚染土壌の管理型処分場は逼迫状態なため、コスト面・環境面の新しい技術を開発することが求められていました。
ヒ素(砒素)を含む土壌浄化の技術は色々と開発されていますが、98パーセント以上の鉄粉回収が可能で砒素を環境基準値以下まで除去できる永久磁石式ドラム型磁選機の性能を高く評価いただいております。
ゼネコン(総合建設業)、産業廃棄物処理業、その他(主に土壌浄化に関連する業種)
今回は、汚染泥に含まれているヒ素(As)の除去工程への導入事例ですが、土壌汚染の元凶となる重金属類のうち クロム(Cr)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、アンチモン(Sb)、セレン(Se)
等水中でオキソ酸の形態で陰イオンとなる成分は水酸化鉄との親和性が高いため導入検討が可能です。
実機での検証によるお客様への最適な提案、様々なご要望に柔軟な対応が可能ですので、是非ご相談ください。